top of page

突破口は「海」に。野菜家という名の本当の意味

  • Writer: osamu N
    osamu N
  • May 13
  • 2 min read
仕事の合間を縫い、和歌山の堤防や砂浜へ。自ら竿を握り、狙うは力強いヒラスズキ。

現場で神経締めを施し、最高のアスリート状態のまま厨房へ。釣り人として命と対峙し、料理人としてその命を輝かせる。このサイクルこそが「野菜家さい」の鮮度の根源です。遊びではなく、一皿を極めるための真剣勝負です。
【料理人を脱ぐ時間】

日に一度、包丁を置いて海へ出る。


300日を海で過ごすプロの釣り師としての自分


。そこには「店主」としての計算も「料理人」としてのプライドもない。


ただ、潮風に吹かれながら魚を追い、最高の状態で仕留める。


この純粋な「好き」の延長線上に、思わぬリベンジのヒントが隠れていた。



和歌山の至宝、平和酒造が醸す「紀土(KID)大吟醸」。

磨き抜かれた米の旨味と、紀州の柔らかな水が見事に調和した、透明感あふれる一杯です。華やかで気品ある香りは、繊細な野菜料理や鮮魚の旨味を美しく引き立てます。和歌山の風土が育んだ美酒と、素材を活かした料理との至高のペアリングをご堪能ください。
【平和酒造との出会い】

釣ったばかりの魚を、平和酒造の酒で流し込む。


和歌山の海、和歌山の水、和歌山の野菜。


それらが細胞レベルで共鳴する感覚。


理屈じゃない、ただただ「美味い」。


15年前、机の上でこねくり回していたペアリングの正解は、店の中ではなく、波止場や船上という「現場」に転がっていた。



華奢なシルエットに秘めた、魚と対峙する力強い情熱。

当部には、自然を慈しみ、釣りのプロセスを純粋に楽しむ女性アングラーも集います。釣果だけでなく、和歌山の美しい景色や仲間との語らい、そして命をいただく喜びを分かち合う。初心者の方も大歓迎です。五感を研ぎ澄ませ、新しい海の世界を一緒に歩んでみませんか。
【誕生:野菜家さい釣り部】

一人の遊びが、いつの間にか23人の熱狂に変わった。


「野菜家さい釣り部」


オーケストラの奏者から蔵人まで、職業も世代もバラバラな仲間たちが、魚と酒という共通言語で繋がる。


そこにあるのは、かつての店に足りなかった「圧倒的な楽しさ」だった。


この熱量が、店の景色を変え始める。



賑わう店内に響き渡る、お客様の心からの笑い声。

それは料理人にとって、どんなスパイスよりも尊い最高の調味料です。美味しい料理と酒、そして大切な仲間との会話が溶け合う場所。サンセバスチャンのバルで見たような、食を通じて人が繋がる幸福な情熱が、今夜もこの場所を温かく彩ります。
【ビジネスの壁を壊すもの】

どれだけマーケティングを駆使しても壊せなかった「日本酒×スペイン料理」の壁。


それを壊したのは、釣り部の仲間たちの笑い声だった。


彼らが店で日本酒を酌み交わし、私の料理を楽しみ、その熱が他のお客様へ伝播する。


計算された戦略よりも、純粋な「好き」のエネルギーの方が遥かに強かった。



「乾杯!」の声とともに、釣果の喜びと悔しさが入り混じる。

紀州の美酒「紀土」を酌み交わし、和歌山の海を愛する仲間たちが一つになる瞬間です。初心者からベテランまで、肩書きを捨てて食卓を囲むその姿は、まさに美食倶楽部の精神そのもの。今宵も、情熱と笑顔が店内に溢れます。
【熱狂の温度感

平和酒造さんの酒を片手に、その日の釣果を囲む夜。


店内に満ちる熱気は、15年前の静かな惨敗とは正反対のものだった。


日本酒は、もう「古いもの」でも「和食のもの」でもない。


最高の遊びを彩る、唯一無二のパートナー。


現場で生まれたこの確信が、私を次のステージへと押し上げた。



遠くルクセンブルクから、和歌山の海を愛して集う仲間がいます。

たとえ言葉や文化が違っても、一本の竿を通じて心を通わせる。トラウトを追う繊細な技術と、黒潮の魚に挑む情熱が交差する瞬間です。国境を越えた「釣り」という共通言語が、野菜家さいのカウンターに豊かな物語と笑顔を運んできます。
【遊びは仕事、仕事は遊び】

遊びの中にこそ、真実がある。


釣りで得た魚の扱い、海で感じた季節の移ろい、そして仲間と共有した酒の旨さ。


それらすべてが野菜家さいの料理に血肉として通い始めた。


15年前の敗北は、私が「遊び」を忘れていたからかもしれない。


潮風に導かれ、ようやく本当の闘い方が見えてきた。



「店はお客様を選ぶ」――。それは、料理と真剣に向き合う空間を守るための矜持。

素材の生命力を削り出す「引き算の美学」を貫くため、時には厳しく席を正します。美食の聖地で学んだ情熱を汚さず、敬意を持って食を愉しむ方へ最高の一皿を届けること。この暖簾を守り抜くため、私は一切の妥協を許しません。
【変化への助走】

釣り部が生んだ小さな熱狂は、今や店の大きなうねりとなっている。


かつてノンアルコールが7割だった客席に、日本酒のグラスが並ぶ。


この光景を当たり前にした今、私はもう一度、自らの「アイデンティティ」を問い直す必要を感じていた。


守るべきは肩書きか、それとも表現か。


copyright (C) Yasaiya sai AllRights Reserved.

和歌山で忘年会・新年会・貸切宴会をお探しなら「野菜家さい」
釣り好きシェフが手がける鮮魚と旬野菜のスペインバル
女子会・歓送迎会・大人数宴会にも対応しています

bottom of page